2025年 新入社員ブログ 篠原03 [業務で学んだ処理や関数]

2025年4月入社の篠原です。

6回に分けて、今までの業務で学んだことや自分のことについて紹介します。今回はその3回目になります。見ていただけると嬉しいです。

今回は業務で学んだ処理や関数についていくつかご紹介します!
主にLaravelで使えるものになります!

issetとemptyの違い

これはLaravelを使うときにまず覚えとかなければいけないものだと思いました!
よく条件分岐として使われますが、違いとしては、
issetは1や0を同じ値とし、nullは別のものとして扱いますが、
emptyは0とnullを同じものとして扱います!

例えば、

のように$valueに値が入っていたらという条件を作ろうとしたときに、!emptyだと、0をnullとして扱うので、結果はfalseになります。

「チェックボックスがOFFのときにvalue=0を送る」のような処理があった時に気を付けなければいけませんね!

前のページ(URL)を取得:url()->previous()

こちらは画面遷移したときに遷移する前の画面のURLを取得する処理です。
用途としてはこの画面から来たときはこの処理、こっちの画面から来たときはこの処理という風に条件として使用できます!

このようにすると、URLに/testが含まれていたらという条件をつくることができます!

配列

データの取得やデータの登録時に配列の関数をいくつか学んだのでごしょうかいします!

array_first():配列の最初の値を取得
array_key_first():配列の最初のキーを取得
array_last():配列の最後の値を取得
array_key_last():配列の最後のキーを取得
array_diff():配列同士で比べて差分を抽出する
array_unique():値が重複するものを削除する
array_key_exists():指定したキーが配列に存在するかを調べる

他にも便利だなと思ったものがたくさんありますが、今回はここまでにしようと思います。
今回紹介した関数をすべて知っているという方もいるかもしれませんが、まだまだ未熟なので温かい目で見守っていただけると嬉しいです!
今後も機会があれば紹介しようと考えています!

今回のお話はここまでで、次回は基本情報技術者試験について話していきます!
最後までご覧いただきありがとうございました!

2025年 新入社員ブログ 篠原02 [外部研修]

2025年4月入社の篠原です。

6回に分けて、今までの業務で学んだことや自分のことについて紹介します。今回はその2回目になります。見ていただけると嬉しいです。

今回は外部研修で学んだことについてご紹介します!

外部研修で学んだこと

4月から5月の約2か月間、私は新宿で外部研修を受けていました。そこで私が学んだのは、

・IT基礎
・Linux
・プログラミング入門
・MySQL
・PHPベーシック
・Laravel
・Git入門
・ソフトウェアテスト

そして最後にチーム開発演習として、Laravelを使ってフリマサイトの開発をしました。

今思うと、MySQLやGitなど、今の業務で使うこともたくさん学ぶことができたのですごくいい研修だったなと思います。
基本的には専門学校で学んでいたのですが、Laravelは未経験だったので、Laravelが始まった時は難しすぎて不安でしかなかったです。

しかし時間がたつにつれ徐々にMVCモデルを理解し、最終的にはチーム開発演習で貢献することができました!
この外部研修のおかげで今の業務をこなせているのであの時頑張ってよかったなと思います!

フォローアップ研修

8月から2026年2月までフォローアップ研修というものを受けています。
これはこれからの社会人として大事な論理的思考や、マナー等を身に着けるための研修で、現在も月に一度受けています。
リモートで自宅から受講しているのですが、他の参加者とのグループワークがあるので集中して受講することができます。

内容としては、

・ビジネス基礎研修
・ホウレンソウ研修
・タイムマネジメント研修
・ロジカルシンキング研修
・文章力向上研修
・ストレスマネジメント研修
・メンター研修

具体的な内容は割愛させていただきますが、タイムマネジメント研修やロジカルシンキング研修に関しては、今後の業務においても大事な考え方だと思いました。次回の研修は文章力向上研修です。
私は今こうしてブログを書いていますが、文章を作るのが苦手なイメージがあるんですよね。この研修を受けた後ならより見やすいブログが書けるのかもしれませんね!

今回のお話はここまでで、次回は業務で学んだ関数について話していきます!
最後までご覧いただきありがとうございました!

2025年 新入社員ブログ 篠原01 [プログラミングを仕事にしたきっかけ]

2025年4月入社の篠原です。

今回から6回に分けて、今までの業務で学んだことや自分のことについて紹介するので、見ていただけると嬉しいです。

今回は自分がプログラミングを仕事にしたきっかけについてご紹介します!

プログラミングを仕事にしたきっかけ

私がプログラミングを仕事にしたきっかけは、私は自分の好きなことで生きていきたいと考えていたので、その時にプログラミングを仕事にしたいと思いました。
そのころ自分はプログラミングでできることがあまりわからなかったので、身近なもので考えました。

そして思いついたのがWebサイトです!多くの人が使うものが自分の手で作れるようになればより多くの人の役に立てるのではないかと思いました!

初めてのプログラミング

私が初めてプログラミングをしたのは小学生の頃でした。それは今業務でやっているようなものではなくScratchという小学生にも扱えるようなわかりやすいものです。
Scratchはブラウザ上で使用でき、「〇歩動かす」「〇秒待つ」などのブロックを組み合わせて作るので、誰でも簡単に使用できるのが特徴です。
私はこれを学校で体験した当時すごく好きだったのを覚えています。

また、中学、高校の頃の情報の授業も、他の友達に比べて私はかなり熱心に取り組んでいました。その時に私はパソコンが好きなことに気づきました。
私は自分の好きなことで生きていきたいと考えていたので、その時にプログラミングを仕事にしたいと思いました。

専門学校で学んだこと

専門学校ではC言語やJava、PHPなど様々な言語を学びました。また卒業制作ではPHPを使っていたのでその頃の経験が今役に立っている部分もあるかもしれませんね。

また全体的な情報の知識をつけるために基本情報技術者試験を受験し、合格しました。
この時の知識はかなり忘れている部分があるので、いつかその時の知識を思い出して、応用情報技術者試験も受けてみたいと考えています!

今回のお話はここまでで、次回は外部研修で学んだことについて話していきます!
最後までご覧いただきありがとうございました!

新入社員ブログ 斎藤03[Form Requestについて]

25年度入社の斎藤です。

 今回は、Laravelのバリデーション機能であるForm Requestについて、概要を簡単にまとめ、webアプリケーションへの具体的な導入方法について説明しようと思います。

Form Requestとは

 FormRequestとはLaravelの機能の一つで、フォームから送られてくるデータのバリデーション(検証)を専用のクラスで管理することができます。Form Requestには以下のメソッドが標準機能として存在します。

authrizeメソッド
バリデーションを行う前に、リクエストが認可(オーソライゼイション)されるかどうかを決定します。
return true : バリデーションに処理が進む
return false : バリデーションを行わず、403 Forbiddenを返しリクエストが拒否される

rulesメソッド
フォームデータに対する検証(バリデーション)ルールを定義します。
バリデーションが通らなければ、デフォルトでは直前の画面にリダイレクトされます。
バリデーションルール記述方法 : [ ‘form要素名’=>’ルール1|ルール2…’ ]
※ルール同士は | 記号で繋げる。また、初めのルールと最後のルールを記号で囲む

FormRequestクラスの作成

 Larvelプロジェクトフォルダにて、以下のコマンドでFormRequestクラスを継承した子クラス(今回の例ではSampleRequest)を作成します。
※○○Requestという名称にする
※ディレクトリで区切りたい場合は、クラス名指定を”ディレクトリ名/SampleRequest”とすればよい

以下のような、app/Http/Requests/SampleRequest.phpが作成されます。

今回の例では、SampleRequest内のauthrizeメソッド、rulesメソッドに対して以下のように設定します。

1.authrizeメソッドのリターンを常にtrueに変更
→リクエストが常に認可される

2.rulesメソッドにバリデーションルールを追加
フォームデータに対して以下の内容を検証する
$name : 入力必須、最大20文字
$tel : 入力任意、ハイフン区切りの電話番号形式
$email : 入力必須、メールアドレス形式
$body : 入力必須、最大1000文字

FormRequestバリデーションの実行

 以下では、フォームデータを受け取るコントローラのメソッドを用意し、FormRequestの子クラスであるSampleRequestを依存性注入することで、バリデーションを機能させます。

例として、以下のようなコントローラ(SampleController.php)を用意する
indexメソッド : Sample.indexビュー を表示
postメソッド : formリクエストを受け取る処理

このコントローラに以下の内容を設定することで、postメソッドにバリデーションを適応させる
1.use を用いて app/Http/Requests/SampleRequest を参照する
2.postメソッドの引数部分にSampleRequest $reruest を記述する(依存性注入)

この設定によってpostメソッドでは、SampleRequestで設定したバリデーションを通過したフォームデータのみを受け取ることができるようになります。

最後に

 今回、LaravelのFormRequestについて学んだことで、バリデーション処理を簡単に実装できることを知りました。
 特に便利だと感じた点は、多様なバリデーションルールが初めから用意されている点です。自分で複雑な検証ロジックを書く必要がなく、フォームデータの種類ごとにルールを定義するだけで適切なバリデーションが実行される点は、開発効率を大きく向上させると感じました。

今回の話は以上です。
ありがとうございました。

新入社員ブログ 斎藤02[CSRFについて]

25年度入社の斎藤です。

 今回は、Webアプリケーションに対する代表的な攻撃手法であるCSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)について、概要を簡単にまとめ、CSRF攻撃に対する一般的な対策とLaravelでどのように対策が行われているのかについて説明しようと思います。

CSRFとは

 CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリー)は、Webアプリでログイン状態を保持している利用者に、ユーザーの意図しない不正なリクエストを送信させる攻撃手法です。
 正規のリクエスト方法とは異なるリクエストが受け入れられてしまうようなwebアプリの脆弱性が存在する場合に被害にあう可能性があります。
以下に具体的なCSRF攻撃手法の被害までの基本的な流れを銀行webアプリを例に説明します。

【前提条件】
・正規の銀行webサイト(例:https://bank.com)が存在し、送金機能をもつ
・CSRF対策(CSRFトークン)が実装されておらず脆弱性が存在する
※CSRFトークンについては後述

ステップ1:ユーザーが正規サイトにログイン
ユーザーが銀行サイト(bank.com)に正しい方法でログインします。
この際、Cookieが保存され、bank.comへのリクエスト時にはユーザーを識別するために自動的に送信されます。

ステップ2:攻撃者が作成した不正なサイトにユーザーがアクセスする
以下のような方法で不正なサイトにアクセスさせます。
・メールに記載されたリンク
・SNSの広告クリック
・掲示板に貼られたリンク
・他のサイトに埋め込まれた広告
など

ステップ3:不正なサイトのスクリプトが自動実行される

以下のフォームでは、正規の銀行webサイトに対して、攻撃者の口座(to_account)と送金金額(amount)を指定しています。

CSRF対策

 主なCSRF対策方法として、CSRFトークンを使用することが挙げられます。CSRFトークンは正規のページを表示したときにだけ発行される予測不可能なランダムな値です。
 このランダムな値をサーバーが生成してHTMLのFormに埋め込むことで、Form送信時にFormデータに合わせてCSRFトークンをserverへ送信し、フォームの正当性を担保することができます。
※CSRF攻撃では攻撃者はトークンを読み取れません

Laravel(Blade)でのCSRF対策
フォームタグ内に @CSRF を記述することで、Laravelが自動的にフォームに対してCSRFトークンを埋め込んでくれます。

※web.php(ルーティングファイル)では、@CSRFの付与されていないPOST/PUT/PATCH/DELETEリクエスト はエラーで弾かれるようになっています

jQueryのAjax通信でのCSRF対策
Ajax通信でのリクエストにもCSRFトークンを埋め込むことができます。
まず以下のようにBladeのheadタグ内にmataタグを用いてCSRFトークンを埋め込みます。

次にJavaScriptのjQuery.ajaxSetupメソッドに以下の記述を追加することで、metaタグからCSRFトークンを取得して、Ajaxリクエストに含めることができます。
※$.ajaxSetupはajax通信に関連するデフォルト値を変更するメソッド

最後に

 これまで、セキュリティ攻撃といえば不正なサイトに誘導する、webサイト自体に対して悪意ある改変を行うといったイメージを持っていました。
 CSRF攻撃はそれとは全く異なるアプローチで、攻撃者が自分のサイトから正規サイトへリクエストを送信し、ブラウザが自動的にCookieを付与してしまうことで、ユーザーの意図しない操作が実行されてしまうという「正規のフォーム外から攻撃する」という発想は、自分にとって全く考えたことのない視点であったので、非常に興味深く感じました。

今回の話は以上です。
ありがとうございました。

参考

安全なウェブサイトの作り方 – 1.6 CSRF(クロスサイト・リクエスト・フォージェリ)https://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity/csrf.html

Readouble Laravel 9.x CSRF保護
https://readouble.com/laravel/9.x/ja/csrf.html

「CSRFって美味しいの?」←ハンズオンで実装して理解してみたhttps://qiita.com/Naughty1029/items/c606d4f12e994b46ba58

新入社員ブログ 斎藤01[XSSについて]

25年度入社の斎藤です。

 今回は、Webアプリケーションに対する代表的な攻撃手法であるXSS(クロスサイトスクリプティング)について、概要を簡単にまとめ、XSS攻撃に対する一般的な対策とLaravelでどのように対策が行われているのかについて説明しようと思います。

XSS(クロスサイトスクリプティング)とは

 XSSとは、脆弱性のあるwebサイト上で悪意のあるスクリプトを紛れ込ませることで、Webサイトを閲覧したユーザの環境において、紛れ込ませたスクリプトを実行させる攻撃手法です。具体的なXSSの流れを以下の簡単な例で説明します。

前提条件
・脆弱な掲示板サイトが存在
・投稿内容をそのままHTMLとして表示する仕様(エスケープ処理がない)

※エスケープ処理については後述

ステップ1:攻撃者が悪意のあるスクリプトを投稿
攻撃者が掲示板の投稿フォームに、以下のようなスクリプトを投稿する。

document.cookie:閲覧者のCookie情報を取得
fetch():攻撃者のサーバーにCookie情報を送信

このスクリプトが実行されると、閲覧者のCookie情報が攻撃者のサーバーに送信される仕組みになっている。

ステップ2:被害者が掲示板を閲覧
攻撃者の投稿内容が、閲覧者のブラウザに送信されます。

ステップ3:被害者のブラウザでスクリプトが実行される
被害者のブラウザは、<script>タグの中身を正規のJavaScriptコードとして実行してしまう。

ステップ4:攻撃者に閲覧者のCookie情報が抜き取られる

このようにして攻撃者は、盗んだCookie情報を使って被害者になりすまし、不正に被害者のアカウントでログインすることが可能になります。

今回の例は、XSSの中でも特に格納型XSSと呼ばれる攻撃手法です。ほかに、反射型XSSDOM Based XSSといった攻撃手法も存在します。

XSS対策

 有効な対策としてエスケープ処理を行うことが重要です。
エスケープ処理とは、 <script>のようなウェブページの表示に影響する特別な記号文字を無害な文字(HTMLエンティティ)に置き換えることです。
具体的には以下のような置き換えを行います。

 “<script>”であれば、 &lt;script&gt; に変換される。

Laravelでのエスケープ処理
Laravelでは {{ $変数 }} という記述方法で、変数の中身を自動的にエスケープしてくれる機能があります。


※{{}}内の変数に対して自動でhtmlspecialchars(エスケープ処理のメソッド)を施してくれます

エスケープ処理を行わずに表示させたい場合は、{{!! $変数 !!}}という記述方法を用います。

最後に

 今回、XSS(クロスサイトスクリプティング)ついて学ぶ機会を得たことで、Webアプリケーションのセキュリティに対する理解が深まりました。
特に、攻撃者がどのように悪意のあるスクリプトを実行させるのか、ブラウザのCookie送信の仕組みをどう悪用するのかといった、攻撃の手順と仕組みを理解することで、知らないことに対する不安から、知識に基づいた適切な警戒心へと意識が変化したことが、今回の学びの最も大きな収穫だと考えています。

今回の話は以上です。
ありがとうございました。

WSLに置いたdevcontainer.jsonからJetBrains devcontainerを起動する

弊社ではPHPによる開発で使用するIDEはPhpStormが標準となっています。

PhpStormも今どきの流行かdevcontainer対応されており、されているからには使いたいと思うのですが、欲しい機能が無かったり期待した通り動かなかったりということが稀によくあるため、使う側が気を使って工夫してあげる必要があります。

今回はその中の1つ
「WSL上に配置したファイル(プロジェクト)からのdevcontainer起動が正常に行えない」
という問題の回避方法が分かったので共有しておこうという趣旨です。

公式に対して報告されている不具合としてはこれにあたると思われます。
https://youtrack.jetbrains.com/issue/IJPL-65925

そろそろ直りそうな気配もあり、直ったらこの記事も不要になるのですが、それならそれで喜ばしいということで。
(現時点の最新バージョン2025.1では直っていない)

結論から書きますと「devcontainer.jsonでworkspaceMountを指定する」となります。

以下は結論に至る経緯です。

Jetbrains devcontainerでは以下の2通りの方法でdevcontainerを作ることが出来ます。

  • ローカルプロジェクトから作成
    • ホスト機に置かれたファイル(devcontainer.json)を使って起動。
  • VCSプロジェクトから作成
    • VCS(Git)に置かれたファイル(devcontainer.json)を使って起動。
      • 実際の動作としては、使うファイルだけテンポラリディレクトリにcloneされてそこから起動される
    • 起動時にDocker volumeが作成され、そこにIDEが開く対象としてGit cloneされる

ただ、現状「VCSプロジェクトから作成」が以下のような点により使いにくいです。

  • Git cloneした内容がホスト機から直接見られない
    • HTMLやMicrosfot officeのドキュメントを入れてたりすると見られない
  • Git cloneした内容が複数のコンテナで共有できない
    • 専用のランダムな名前のDocker volumeが作成されるので、予めcompose.ymlで指定しておくということが出来ない
    • 静的なファイルだけWebサーバのコンテナで配布するとか、Javascriptは別コンテナのnodeで動かすといったことが出来ない
  • Dockerで使用する設定ファイルをBind mountしにくい
    • devcontainerが使用するファイルだけテンポラリディレクトリにcloneされるのでローカルで一時的に変更を試すといったことが出来ない

であれば「ローカルプロジェクトから作成」を使おうという話になりますが、この時「ローカルプロジェクト」がWSLに置いてあると正常に動作しないという問題にあたるわけです。(Windowsに置いてあれば問題なく動作するが、Dockerのディスクアクセス速度の都合でWSL上に置きたい)

状況を確認するために、以下のファイルを使用します。

\\wsl.localhost\Ubuntu\home\kurosawa\devtest.devcontainer\devtestdevcontainer.json

\\wsl.localhost\Ubuntu\home\kurosawa\devtest.devcontainer\compose.yml

このdevcontainer.jsonを使いdevcontainerを起動すると、IDEからディレクトリの中身(\\wsl.localhost\Ubuntu\home\kurosawa\devtest)が見えません。

Docker inspectでMountsを確認すると以下のようになっています。

Docker単体であればWSLに置いても特に問題なくマウント出来たはずなので確認します。

compose.ymlにvolumesを追加。

docker composeを使って直接起動します。

問題なくディレクトリ(\\wsl.localhost\Ubuntu\home\kurosawa\devtest)の中身が確認出来ます。

Docker inspectでMountsを確認すると以下のようになっています。

これらを見るに以下のような状況と思われます。

  • Dockerはスラッシュ区切りのパスがうまく認識できない
  • Dockerはバックスラッシュ区切りのパスは正常に認識できる
  • devcontainerから起動するとスラッシュ区切りのパスでマウントされる

compose.ymlを上記のまま、devcontainerから起動すればよいのでは?と思いましたが、スラッシュ区切りのパスでマウントされてしまいます。

それならばとcompose.ymlでバックスラッシュ区切りのフルパスを指定してみますが、相対パスで指定した場合と同じでスラッシュ区切りのパスでマウントされます。

では、バックスラッシュ区切りのパスにするにはどうしたらいいかというと、devcontainer.jsonのworkspaceMountで指定します。

compose.ymlのvolumesは不要なので削除します。(書いてもdevcontainer.jsonの設定で上書きされる)

workspaceMountで指定すると、バックスラッシュのパスでマウントされます。

workspaceMountは相対パスで指定しても大丈夫です。
devcontainer.jsonを共有することを考えるとこちらの方がよいでしょう。
マウント先のパスを変更することも出来ます。

devcontainerは指定したcompose.ymlをそのまま使うわけではなく、devcontainerの動作用に改変して使用します。

挙動からの推測になりますがその改変処理時に、compose.ymlのvolumesに書いたパスはdevcontainerが一旦解釈して、結果スラッシュ区切りのパスになりdevcontainer.jsonのworkspaceMountはdevcontainerが解釈せずそのまま使われる。ということなのだと思います。

PHP phar拡張モジュールの素敵な仕様

久しぶりにやってくれたPHP。
気づかず同じところに引っかかる人が出ると思ったので書いておきます。

今回PHPで.tar.gz圧縮/解凍を実装することになりまして、
phar拡張モジュールが対応しているということなので、素直にこれで実装したところ動作確認中にエラーが発生しました。

再現のための最小コードがこちらになります。

PharDataは内部でファイルパスをキーとして静的な領域にデータをキャッシュする実装になっているようで、上記のように同じファイルパスだと、複数PharDataを作成しても同じデータを指すことになり、2回目のcompressを実行しようとしたタイミングで「それはもう有るよエラー」ということです。

逆に以下のようなコードで1つのファイルを複数のPharDataで操作出来ます(意味は無い)

この現象については報告されていたのですが、ソースとかディスカッションを見るに
意図して実装されており、良い悪いは別として仕様な気がします。

https://bugs.php.net/bug.php?id=75101

1処理中に同じファイルパスで複数回ファイルを作り直すみたいなのはレアケースだと思うので遭遇する確率は低いと思いますが、記憶の片隅に留めておくとよいと思います。

Laravel Sailで記事投稿フォームを作成してみた

こんにちは。22年度入社の中島です。

前回はLinuxについて書きましたが、今回は少し前に学習していたLaravel Sailについてまとめました。

●Laravel Sailとは
Dockerを使った開発環境であり、ターミナルでコマンド実行するだけで、DockerでLaravel環境を一発で作ってくれる便利なコマンドラインツールです。
Laravel Sailを使うメリットは次の通りです。

・開発に最低限必要なツールを一度にインストールでき、インストールの手間を省ける
・本番環境と同じ環境を手元に用意して、動作を確認できる
・PHPのバージョンが異なる複数のプロジェクトの管理が楽にできる
(Laravel 8.x からLaravel Sailは標準でインストールされています。)

●なぜLaravel Sailを使っているのか?
Laravelの学習するときに使用していた技術書がLaravel Sailでの環境構築、実装方法を紹介しているのを見て、docker環境との連携も取りやすいと思ったため、復習を兼ねてSailの紹介をやってみようと思いました。


使用したテキスト:『Laravelの教科書』

Laravel Sailのセットアップ及びLaravelトップ画面の表示
1.Docker Desktopをインストール
Dockerのインストールです。Dockerの公式サイトからDocker Desktop のインストーラーをダウンロードします。

2.Laravel Sailをインストールするディレクトリを予め作成しておきます。
今回はtest-projectフォルダを作成しました。

3.Laravel Sailのインストール
Ubuntuまたはターミナルで、次のコマンドを実行します。(今回はUbuntuを使用)

4.途中でパスワードが求められたらPCのパスワードを入力。

5.下記メッセージが出たらインストール完了です。

6.「test-project」ディレクトリへ移動します。

7.Dockerコンテナを起動します。

これによりLaravel Sailが使用する複数のDockerコンテナが起動します。
起動したコンテナについて、Docker Desktopのウィンドウで確認してみましょう。

※./vendor/bin/sail コマンドを毎回入力するのは大変です。
これを「sail」だけで使えるようにするため、エイリアス登録を行います。

以降は sail コマンドとして記載していきます。

8.マイグレーションコマンドを実行して、初期テーブルを作成する。

9.ブラウザで「http://localhost/」 へアクセスするとLaravelのスタート画面が表示されます。※Ubuntuまたはターミナルを開いたまま、ブラウザでアクセスしてください。

今回は、Laravelの復習として過去に作成したフォームの一部を紹介したいと思います。
『件名』『本文』にテキストエリアがあり、フォームの下に『送信する』ボタンがあるフォームを作成していきます。

1.モデルとマイグレーションファイルを作成
まずは、モデルとマイグレーションファイルを作ります。下記コマンドを実行して、Postモデルとマイグレーションファイルを作ります。

このコマンドを実行すると、database/migrations 配下と app/Modelsにファイルが作成されます。次にdatabase/migrations 配下に作成されたマイグレーションファイルに、postsテーブルを作成するためのtitleカラムとbodyカラムを設定します。

./database/migrations/(年)_()_(日)_(時刻)_create_posts_table.php

マイグレート実行し、データベースにpostsテーブルを作成

2.ビューファイルの作成
次にビューファイルを作ります。resources/viewsの中にpostフォルダを作り、その中に create.blade.phpファイルを作ります。create.blade.phpファイルの中には以下のコードを追加します。

create.blade.php

3.ビューファイル表示用コードを追加
次にコントローラです。下記コマンドを実行して、PostControllerを作成。

コマンド実行後、app/Http/Controllerの中のPostController.phpを開きます。先ほど作成した resources/views/post/create.blade.phpファイルを表示するためと投稿データ保存のために、下記のように記述します。

PostController.php

4.ルーティングの設定(ビューファイル表示用のルート設定)を追加
ルート設定の作成です。routes/web.phpの中に、下記のuse宣言とフォーム表示用のルート設定と投稿データ保存用のルート設定を加えます。これにより今回作成したフォームがブラウザに表示されます。

web.php

これまで記述したコードによって、次の流れが実現します。

  1. ユーザーがログイン後にhttp://localhost/postにアクセスする
  2. ルート設定により、PostControllerのcreateメソッドに処理が割り振られる
  3. 処理が実行され、resources/views/post/create.blade.phpの内容がブラウザに表示される

    実際に作成したもの

4.件名(title)と本文(body)を入力し『送信する』ボタンを押すことで、PostControllerにフォーム(http://localhost/post)を通じて値が送信される
5.ルート設定により、PostControllerのstoreメソッドに処理が割り振られる
6.処理が実行され、件名が$request->titleに、本文が$request->body にそれぞれ入っているため、Post::create() に渡してやることでpostsレコードの対応するフィールドに値がセットされる
7.returu back()によっての元ページに戻る

いかがでしょうか。

今回は振り返る形でLaravel Sailのことを書きました。
今後も学んだことを忘れないようにLaravelやLinux、業務で行った作業なども復習する形でブログ更新していきたいと思います。

今回はここまで
最後までご覧いただきありがとうございました!

今年度を振り返って… 紙屋06

お疲れ様です!
’23年度入社の紙屋です!

まだ寒い日も続きますね。
私は2月の一時期暖かくなった時から花粉症が出てきました…
今年の花粉症は目がとても痒いです……(泣)
薬の眠たさと闘いつつ、目の痒みとも闘いつつ、日々仕事に取り組んでいます!
早く気候も落ち着いてほしいです!

気づけばもう3月になりましたね。
先日の社内技術者定例会では新年度に向け、新入社員への対応の話も出ていました。
まだまだ新入社員でいたい気持ちもありますが、今年度を振り返って来年度に備えようと思います。


2023年4月は全くこの業界を知らないで入社しました。
入社当初は外部研修に参加させていただき、MySQL、PHP、Laravelを中心に学びました。プログラミングをやってみたい気持ちはありましたが、知れば知るほど難しく、私の固い頭では理解が追い付きませんでした。研修中は「なんで?」が多く、講師の先生へ質問を多く投げていました。今思えば、自分でも調べて質問すればよかったのですが、自分の癖もありよく調べもせずにすぐに人に聞いてしまっていました。嫌な顔をせずなんでも答えてくださった講師の先生にはとても感謝しています。

外部研修を終えて会社に戻ってからは、参考書で勉強し、課題に取り組みました。参考書はSQLドリル、PHP独習、LinuCを一通り勉強しました。研修でも触れたSQLやPHPは前向きに取り組めましたが、案件の前準備として勉強したLinuCはとても苦手意識が強かったです。ですが、案件に入った今ではよく見直してコマンドにはお世話になっています!

10月あたりからOJTでご指導いただきながら実際の案件に入りました。最初は資料の確認からでしたが、少しずつ実際のシステムの保守にも携わらさせていただきました。外部研修から社内での課題は会員登録システムを難易度をあげて取り組むものでしたが、実際の案件は扱うテーブル数もコードもとても多く、フレームワークも違って難易度がぐーんと上がりました。そこで一度「自分には無理かも…」と思ってしまい、苦手意識が生まれてしまいました。分からない点は質問すると答えてくださいますが、自分の聞きたいことがまとまらず、うまくニュアンスも伝えられず、モヤモヤすることも多かったです。

このままではいけないと、取り組む姿勢を見直しました。
それは、
① 質問する前には必ず調べ、自分の考えをしっかりと整理すること
② 活用できるメモをとること
③ アウトプットすること

です。

まずは質問する前には必ず調べ、自分の考えをしっかりと整理することですが、調べないと方向性の違う質問をしてしまったり、返答いただいてもその内容を理解できないことが多かったりしたからです。よくネット検索を活用しますが、調べたいことにたどり着けなかったり、とても時間がかかったりしてしまい、自分の考えを整理するまでに時間を要すので、これはまだまだ取り組みが必要です。

次に、しっかりとメモをすることです。教えていただく中で「前にも伝えたと思いますが」という言葉を耳にします。メモを取ることは新人にとっては当たり前ですが、メモしてもそれを活かせないのであればメモの意味がありません。私はメモを取るときは、必ず日付を書くこと、チケット番号など見出しや題名をつけること、メモの書く場所を注意する、内容によって社内業務なのか、案件のものか、期限付きのものなのかを意識して場所も分けるように書いています。todoリストのように□の枠を書いて目立つようにしたり、レビュー中(画面共有中)はコードの中にコメントとして入力し、指導者へもメモ内容が見えるように意識しています。電子媒体でメモを取りたいなとは思っていますが、まだまだアナログな私は紙媒体でのメモが主流です。技術面で新しいことを教えていただいた時には紙媒体でのメモは後で見返してもよく整理ができないので、教えていただいた後すぐに自分なりの手順書を作っていつでも見返すことができるようにしています。

あとは、アウトプットをすることです。このブログもそのひとつですが、小さな取り組みとしては、なるべく声に出すようにしています。1対1のLINE上のやりとりももちろんあるのですが、文章ではニュアンスも伝えにくく、文章ではうまく伝えられなかったが、通話でやり取りするとそこまで考えが乖離していなかったということが時々ありました。これはこれで文章力を鍛える必要がありますが…(汗)。また朝礼や終礼での報告時も集団の中であえて質問など声にだすことで、自分の考えを知ってもらえれば、その考えがどうなのかを確かめられたり、それを繰り返すことによって自信につながったりすると思っているからです。今はレビューいただいたときは必ず結果の要約や次回までにすべきことを自分の言葉で繰り返して指導者へ伝えるように努力しています。

他にも意識して取り組むべきことはあると思いますが、とりあえずはこれらを意識しています。まだまだ学習やプログラミングに触れる機会を増やす必要があると思っています。
来年度は実際にコードをかくことはもちろんですが、
① 基本情報技術者試験に挑戦!(ITパスポートは無事合格しました!)
② PHPカンファレンスなどの勉強会にも参加する!(2023年度のPHPカンファレンスは近所で開催されていたのに情報収集が足りずに開催直後に気づきました…)
③ 通勤中の時間を使って、ポットキャストで初心者向けのプログラミング番組を聞く!(現在継続チャレンジ中で習慣化へ!)
と思っています!

このブログも使ってこれからの成長した姿もお伝えできればと思います!
今年度の残りも、来年度からもまだ頑張りますので、応援、ご指導よろしくお願いいたします!
では!!