httpd 2.4.33のmod_sslでLibreSSL 2.7以上を使うときのパッチ

httpdのバージョンが上がったらそのうち対応されて直ると思いますが
それまでは使えると思うのでメモっておきます。

具体的には次のようなエラーがでた場合の対処です。

LibreSSLのopenssl/dh.hでDH_set0_pqgが宣言されているのに
mod_sslのssl_engine_init.cでDH_set0_pqgがstaticで実装されていて合っていないというエラーです。

このDH_set0_pqgという関数はOpenSSL1.1未満では実装されていないため、
mod_sslはOpenSSLが1.1未満の場合に自前の実装を使うようになっています。

プリプロセッサ的にはMODSSL_USE_OPENSSL_PRE_1_1_APIがONになっていれば
mod_ssl側でDH_set0_pqgを実装する形です。

このMODSSL_USE_OPENSSL_PRE_1_1_APIはLibreSSLを使うとONになるようになっているため
DH_set0_pqgが実装されたLibreSSL 2.7以降と合わせると不整合という状態になってしまいます。
(LibreSSLは基本的にOpenSSL 1.0.1ベースだが、LibreSSL 2.7でOpenSSL 1.0.2や1.1.0の機能がいくらか追加された)

対処としてはmod_ssl側の実装を削除してしまうだけです。

mod_sslとLibreSSLでは微妙に実装内容が違うのですが、きっとLibreSSL側の実装の方が信用できる。
mod_sslの方が信用できるよ派の人はssl_engine_init.c内のDH_set0_pqgを適当にリネームでもすればよいと思います。

あと私はApacheよりNginx派です。