Docker Desktopを用いてLinux(Ubuntu)環境を作成しました。

こんにちは、2024年4月に入社した吉岡です。

Linuxの勉強のためVirtualBoxを用いた環境の構築を行ったことがありましたので、今回はDocker Desktopを用いてLinux(Ubuntu)環境構築を行いました。自分で実際に行った手順をブログにまとめました。

・使用したもの

Windows 11 Pro : 23H2
Docker Desktop 4.37.1 (178610)
Ubuntu 24.04.01 LTS

Docker Desktopインストール手順

1. 仮想化を有効にするために「Windowsの機能の有効化または無効化」を開き、「Linux用Windowsサブシステム」と「仮想化マシンプラットフォーム」を選択し、「ok」を押下する

2. 「Docker Desktop for Windows-86_64」をダウンロードする

Windows | Docker Docs

3. Docker DesktopInstaller.exeを起動する

4. デスクトップにショートカットを作成するか選択し、「OK」を押下する

5. インストールに成功したら「close」を押下する

6. Docker Desktopを起動する

7. サブスクリプションサービス同意画面で「accept」を押下する

8. DockerアカウントでサインインまたはDockerアカウントを作成する

9. Docker desktopにサインインすると、アンケート調査が表示されるので回答するまたは「skip」を押下する

10. Docker Desktopのホーム画面が表示されていることを確認する。

11. Windows Power Shellを開き、「docker version」と入力しEnterキーを押すとDockerのバージョン情報が表示されることを確認する。

12. Windows Power Shellを開き、「wsl -l -v」と入力しPCのEnterキーを押すとdocker-desktopが起動している。

仮想化コンテナの作成および実行手順

1. Windows Power Shellを開き、任意のディレクトリに移動する。

2. 任意のUbuntuのDocker imageを取得するために、「Copy」を押下しコマンドを取得する。

*以下の例では、Ubuntu 24.04 LTSを使用する。

ubuntu – Official Image | Docker Hub

3. Windows Power Shellでコピーしたコマンドを入力し、PCのEnterキーを押下し、UbuntuのDocker Imageをダウンロードする。

4. Windows Power shellで「docker images」と入力し、Enterキーを押下してでDocker Imageを取得できたことを確認する。

*Docker Desktopでも確認可能

5. コンテナを作成および実行するために「docker run -it -d –name 任意のコンテナ名 任意のDocker image名」を入力し、PCのEnterキーを押下する。

*以下の例では、コンテナ名「MyUbuntuContainer」、基となるDocker Image「ubuntu:24.04」

6. 「docker ps -a」と入力し、コンテナ作成および実行後を確認する。

*Docker Desktopでも確認可能

7. 実行したコンテナ内に入るために「docker exec -itコンテナ名 bash」と入力し、PCのEnterを押下する。

8. 動いているUbuntuのバージョンを確認するために「cat /etc/issue」と入力し、PCのEnterを押下する

9. コンテナ内部から抜け出すため、「exit」と入力し、PCのEnterキーを押下する。

10. 実行したコンテナの「docker stop コンテナ名」を入力し、コンテナを停止させる。

11. 「docker ps -a」と入力し、コンテナが停止していることを確認する。

*Docker Desktopでも確認可能

参考:

Windows | Docker Docs

ubuntu – Official Image | Docker Hub

LPIC試験について

こんにちは、2024年4月に入社した吉岡です。

私は社内研修で登録フォームの作成に取り組んできましたが、開発環境の構築を行う上でLinuxについての知識や触れる機会が不足していることを強く感じました。Linuxについての知識を体系的に深めるために、Linuxの試験であるLPIC-1 101試験(Ver5.0)の公式テキストに取り組みました。

今回の記事を通して、LPIC試験の概要とLPIC-1(101試験)の試験範囲や難易度および実際に学習した感想をお伝えします。

LPICとは

LPICは国際基準で認定されたLinux技術者認定資格であり、要求されるスキルレベルLPIC-1からLPIC-3までの3段階が設定されており、下位のレベルから受験していくことになります。ベンダー資格ではないのでLinuxの汎用的な知識について出題されます。

LinuCとの違い

Linucとは日本独自のLinux技術者認定資格であり、LPICをベースに日本市場で求められるスキルを基準に策定されています。要求されるスキルレベル1からレベル3、システムアーキテクチャの4段階が設定されています。

自分はまずLinuxの全体構造について知識を深めたかったので、LPICの方に取り組みました。

LPIC-1とは

LPICの最もやさしいとされる試験で、特にサーバーエンジニアやインフラエンジニアにとってメジャーな資格とされています。取得には101試験と102試験の2つを合格する必要があり、片方に合格してから5年以内にもう片方の試験を合格する必要があります。

LPIC-1(101)試験とは

試験時間は90分で、出題数は60問です。合格点は500点ですが、点数計算は正解率や問題の難易度によって1問の得点が決まるため、何問正解すれば合格できるかはテストの回によって変動します。

試験範囲は、システムアーキテクチャ、GNUとUnixコマンド、デバイス・Linuxファイルシステム・ファイルシステム階層標準です。102試験とは出題範囲が異なりますが、難易度としては同じくらいとされています。

勉強してみた感想

公式のテキストが500ページ近くあったのでとても大変でした。コツコツ勉強していき3,4か月掛けてテキストを一周したのですが、過去問を解いてみると知識があいまいなだったり抜けていたりするが箇所が多かったです。LPIC-1の資格取得はまだまだ遠いですが、学習前よりもLinuxに対しての親しみやすさを感じられようになったので取り組んでみてよかったです。また、Linucのレベル1だと仮想化やコンテナなどについても試験範囲になるそうなので、そちらについても勉強してみたいと思います。

参考:

LPI: 公式サイト

LPIC-1 Exam 101 学習テキスト

LPI :よくある質問

VirtualBoxを用いてLinux(Ubuntu)環境を作成しました

2024年4月に入社した吉岡です。

社内研修で登録フォームの作成に取り組んできましたが、開発環境の構築を行う上でLinuxについての知識や触れる機会が不足していることを強く感じました。Linuxに触れる機会を増やすために、VirtualBoxの仮想化技術を用いてLinux(Ubuntu)環境の構築しました。自分で実際に行った手順をブログにまとめました。

・使用したもの

Windows 11 Pro : 23H2

Oracle VM VirtualBox : 7.0.22 

Ubuntu: Ubuntu Desktop : 24.04.1 LTS

VirtualBoxインストール手順

1. Oracle VM VirtualBoxマネージャーのインストーラーをダウンロードする

Oracle VM VirtualBox – ダウンロード| Oracle Technology Network | オラクル | Oracle 日本

2. インストーラーを実行する

3.セットアップ画面が表示されるので「Next >」を押下する

4. カスタムセットアップ画面でインストールする機能とインストールするディレクトリを選択し、「Next >」を押下する

5. 一時的にネットワークから切り離される警告が表示されるので、「Next >」を押下する

6. 4でVirtualBox Python Supportをインストールする機能に含めた場合、Pythonとpywin32をインストールしていないとインストールするかどうかの確認文が表示される。

Pythonとpywin32インストールする場合は「Yes」を押下し、インストールしない場合は「No」を押下する。

*VirtualBox Python Supportは、APIでVirtualBoxを制御する機能

7. カスタムセットアップ画面でオプション機能を選択し、「Next >」を押下する。

8. 確認画面が表示されるので、現在までのセットアップでよい場合は「Install」を押下し、セットアップを変更したい場合は変更したい場所まで「Back >」を押下し変更する。

9. インストール完了画面でOracle VM VirtualBoxを起動するかにチェック入れて、「Finish」を押下する

10. Oracle VM VirtualBoxマネージャーが起動できることを確認する

〇仮想マシンを作成手順

1. 任意のISOイメージをダウンロードする。

以下の例では、Ubuntu Desktop 24.04.1 LTS を用いて説明します。

Ubuntuを入手する | Ubuntu | Ubuntu

2. ISOイメージがダウンロードできたことを確認する

3. Oracle VM VirtualBoxを起動する

4. 新規作成を選択する

5. 仮想マシン名を入力・タイプでLinuxを選択・バージョンでUbuntu(64bit)を選択する。「自動インストールをしない」を選択し、「次へ(N)」を押下する。

6. 仮想マシンのメインメモリとプロセッサー数を選択し、「EFIを有効にする」を選択し、「次へ(N)」を押下する。

*以下の例ではUbuntu Desktop 24.04.1 LTSの推奨システムである、メインメモリ4G(2096MB)とデュアルコア以上(プロセッサ数2つ以上)に設定します。

8. 仮想マシンの仮想ハードディスクのセットアップ方法を3つから選択する。

(1) 新規に仮想ハードディスクファイルを作成する場合

「仮想ハードディスクを作成する(C)」を選択し、ハードディスク容量を選択し、事前割り当てを行うか否かを選択する。

(2) 既存の仮想ハードディスクファイルを追加する場合

「すでにあるハードディスクファイルを使用する(S)」を選択し、追加する仮想ハードディスクファイルを選択する。

(3) 仮想ハードディスクファイルを追加しない場合

「仮想ハードディスクを使用しない(D)」を選択する。仮想ハードディスク設定を選択したら「次へ(N)」を選択する。

*以下の例ではUbuntu Desktop 24.04.1 LTSの推奨システムである、空きハードドライブディスク25GB以上に設定します。

9. 仮想マシンの設定の要約画面が表示されるので、このまま作成する場合は「完了(F)」を押下し、セットアップを変更したい場合は変更したい場所まで「戻る(B)」を押下し変更する。仮想マシンの作成をキャンセルしたい場合は「キャンセル(C)」を押下する。

10. 作成された仮想マシンが作成されたことを確認する。

仮想マシンの起動手順

1. 作成された仮想マシンを選択し、「起動(T)」を押下する。

2. メニュー画面が表示されるので「Try to Install Ubuntu」を押下し、インストール完了まで待つ。

3. インストール完了後、中央下部のアイコンを押下する。

4. 使用言語を選択し、「次」を押下する。

5. Ubuntuのアクセシビリティを設定し、「次」を押下する。

6. キーボードのレイアウトを選択し、「次」を押下する。

7. インターネットの接続法を選択し、「次」を押下する。

8. 「Ubuntuをインストール」を選択し、「次」を押下する。

9. 「対話式インストール」を選択し、「次」を押下する。

10. 開始時にインストールするアプリケーションを選択し、「次」を押下する。

11. コンピュータを最適化に関するソフトウェアをダウンロードする場合は選択し、「次」を押下する。

12. Ubuntuをインストールするディスクのセットアップ方法を選択し、「次」を押下する。

13. Ubuntuのアカウント名・コンピュータ名・ユーザー名・パスワードを入力する。

14. ログイン時にパスワードの有無とアクティブディレクトリの使用の有無を選択し、「次」を押下する。

15. タイムゾーンを選択し、「次」を押下する。

16. 確認画面が表示されるので、現在までのセットアップでよい場合は「インストール」を押下し、セットアップを変更したい場合は変更したい場所まで「戻る」を押下し変更する。

17. インストールが完了するまで待つ。

18. インストール完了後、「今すぐ再起動」を押下する。

19. PCのEnterボタンを押下する。

20. 作成したユーザー名を選択し、パスワードを入力し、PCのEnterボタンを押下する。

21. ログインに成功すると追加のセットアップ画面が表示されるので、「次へ(N)」を押下する。

22. Ubuntu Proを適用するか否か選択し、「次へ(N)」を押下する。

23. Ubuntuのシステムデータを共有するかどうか選択し、「次へ(N)」を押下する。

24. アプリケーションを追加する場合はアプリセンターを押下して任意のアプリケーションを導入し、追加しない場合は「完了(F)」を押下する。

25. 追加のセットアップが完了すると、ホーム画面が表示される。

・参考

Oracle VM VirtualBox User Guide for Release 7.0

Ubuntu | Ubuntu

(Oracle VM VirtualBox – ダウンロード| Oracle Technology Network | オラクル | Oracle 日本)