2025年 新入社員ブログ 高田05 [ローカル環境構築の利点と感想]

こんにちは、2024年4月に入社した高田です。
社内研修で Laravel を使用して会員登録フォームを作成しました。その際、ローカル環境は Docker を用いましたが、別の方法でも環境構築を試してみたかったため、Vagrant を使って同じ構成のローカル環境を構築しました。
今回は、ローカル環境構築における利点と、DockerやVagrantを学んだ感想について紹介したいと思います。

ローカル環境構築の利点

1. プログラムの動作確認が手軽に行える

Laravel を使って開発を進めるには、PHP や Web サーバー(Apache など)が動作する環境が必要ですが、一般的なWindows PCにはPHP や Web サーバーはインストールされていません。作成したプログラムを動かすには別途Webサーバーを用意し、Webサーバーにプログラムファイルをアップロードする必要があります。
しかし、Webサーバー用のPCを新たに用意するのは場所や費用の問題もあるので難しい場合があります。このような課題は、ローカル環境を導入することで解決できます。
ローカル環境を導入すると、自分のPC がサーバーとして動作するような状態となるため、新たにWebサーバー用のPCを用意する必要がありません。
また、同一PC内でWebサーバーが動作する形となるため、設定次第でWebサーバーにプログラムファイルをアップロードする手間を省くことができます。
ローカル環境を導入することにより、修正や確認のサイクルが短縮され、プログラム開発効率が大幅に向上します。

2. ローカル環境構築を通じたインストールと設定の習得

ローカル環境を構築する過程で、以下のようなWebアプリケーションを動かすための各種ソフトウェアについて、インストール方法や設定方法を学ぶことができました。
・PHP
・Web サーバー(Apache)
・データベース
具体的には、PHP を Web サーバーと連携させる仕組みや、MySQL などのデータベースとアプリケーションを接続する方法を学びました。コマンドでインストールを行うため、コマンドの使用方法についても復習出来ました。

3. 実務での開発安定化

ローカル環境を持たず、1つの開発サーバー上のファイルを複数人で直接編集すると、以下のようなトラブルが発生することがあります。
・他人が編集していることに気付かずにファイルを上書きしてしまう可能性がある
・誰がどの変更を加えたのか把握しにくくなる
ローカル環境を構築することで、上記のようなトラブルを防ぐことができます。結果として、安定した開発が可能になります。

Docker・Vagrant を学んだ感想

1. Linux、ネットワークの知識が必須

Docker や Vagrant を学ぶ上で、Linux やネットワークに関する基礎知識は不可欠だと感じました。基礎知識があることで、環境構築の全体像を把握しやすくなり、作業を効率的に進められます。さらに、エラーが発生した際や情報を検索する際も、技術記事の内容をスムーズに理解できるようになります。
一方で、Linux やネットワークの知識が不足していると、設定やエラー対応に時間がかかり、調べた情報を十分に活用できず、環境構築が思うように進まないことがあります。

2. 初心者が使用する場合はVagrantの方が簡単

Vagrantを使った環境構築は、手順がシンプルで初心者でも取り組みやすいと感じました。特に、Vagrantfileの記述だけで仮想マシンを構築できる点が大きな利点です。
仮想環境を使う場合、ホストOS(自分のPC)と仮想環境(VagrantやDockerなど)の間でファイルを共有するための仕組みとして「マウント」があります。マウントを設定すると、ホスト側で編集したファイルが仮想環境内にも反映されるため、設定が重要です。
ただし、Vagrantでマウントを設定する際、意図したとおりに機能しないことが多く、調べながら試行錯誤する必要がありました。初心者にとっては設定の難しさがハードルになりやすいと感じました。
Dockerを使用する場合、Dockerfileに加えて複数のコンテナを管理するためのdocker-compose.ymlファイルも必要になります。コンテナの仕組みや設定ファイルの記述方法を理解する必要があり、環境構築の経験が少ない初心者にとっては難易度が高いと感じました。
環境構築のしやすさを考えると、Vagrantの方が初心者には導入しやすく、理解しやすいと感じました。

まとめ

今回は、ローカル環境構築の利点と、DockerやVagrantを学んで感じたことを紹介しました。社内研修用に作成したローカル環境ですが、今後は実務でも新たにローカル環境を構築する機会が増えると考えています。
実務では、単にローカル環境を構築するだけでなく、メンバー間での手順やローカル環境ファイルの共有方法、複数人で進める際の利点にも注目しながら活用していきたいと考えています。